This Is The One! - innocent -俺にとってのお気に入り(The One)を公開していくブログです。最近は目にしたものをどんどん書いていく形になっています。いっぱい書くからみんな読んでね。
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妻との共通の友人などと、妻のいないところで妻について話す時、思っているよりも自分が楽しんで話をしていることに気づく。 妻についてなら自分にも語れることがあると思える。 もはやあまり目移りするでもなく、自分から発信するでもなく、すっかりおとなしい沈着な生活を送るようになった俺だ。 人と一緒にいても、自分から何か話す話題などあまり無く、相手の話したいであろうことに水を向けることの方が多い。 それでも妻についてなら、俺は何かを語れると思う。 妻について他の誰よりもよく知っているのは俺だし、俺がよく知っているのは他の誰よりも妻についてのことだ。
JUGEMテーマ:クリスマス 明日から姉夫婦と甥っ子二人に会いに行くので、職場のそばのショッピングモールを物色する。 今週はなかなか時間を取ることができなかった。 日常生活に根ざしたショッピングモールだから、手土産にふさわしいものがあるかはわからなかった。 カルディの店先にあった、レトロなサンタクロースがエンボス加工されたオーバル型のチョコレート缶に目が止まる。 赤くてツヤツヤで、雪景色やモミの木も描き込んであるようなやつだ。 そうか、クリスマスだ。 5月に生まれた二人目の甥っ子には、生まれて初めてのクリスマスだ。 上の甥っ子は2歳半。 これはプレゼントというものを理解できる、初めての年頃ではないか? 綺麗な缶を開けて、宝石みたいなトリュフチョコが並んでいるのを目にしたら、どんな気分がするだろう。 うちの姉(彼の母)は食べ物に気を使うから、こんなに刺激のつよいお菓子はなかなか彼の手に入らないだろう。 こんな時のために、快楽というのはあるのだ。 これを買っていこう。 カルディの向かいの店は、家具や小物を扱うショップ。 サンタクロースやトナカイやモミの木の置物がたくさん飾ってある。 陶器や、布や、何かいい感じの化学素材でできたやつだ。 おしゃれなサンタクロースを一つ手にとってみると「1,000円」。 人類の進歩をこういうところで目にする。 こんな貴族的な調度品がこんなお手頃価格で。 誰もが誰にも気兼ねなく、室内を思うように彩る事ができる。 自分の家にこんな置物や壁掛けをかけて、バランスよく華やかに飾る想定をめぐらしていると、いつの間にか心が浮き立ってくるのを感じる。 月間40時間を超えそうな残業の疲れとむなしさが、少し確実に癒えていくのを感じる。 素朴な消費の喜びは、人の生活を確かに豊かにすると感じる。 職場のすぐそばの、特になんの変哲もないショッピングモールにも、心を明るくするものはあるのだと見つける。 クリスマスのない消費など。 消費のないクリスマスなど。 神輿のない祭りだ。 祭りのない神輿だ。 ビールのないバーベキューだ。 バーベキューのないビールだ。 練り物ののないおでんだ。 おでんのない練り物だ。 映画のない映画館だ。 映画館のない映画だ。 麦茶のない夏だ。 夏のない麦茶だ。 ネクタイのないスーツだ。 スーツのないネクタイだ。 クリスマスとプレゼントのないお買い物など。 お買い物とプレゼントのないクリスマスなど。 サンタクロースは消費の偶像だ。 クリスマスプレゼントを贈る人はすべてサンタクロースだ。 妻も疲れ切って暗くて、せっかく週末の予定なのにとても楽しめやしないと思っていた。 金曜の夜、やっと心が放たれた。 君の笑顔に、気持ちよく会いに行ける。 「Driving Home for Christmas」の歌詞、和訳はこちら↓ http://nightswimming.jugem.jp/?eid=148
JUGEMテーマ:日記・一般 馬鹿みたいに丁寧な仕事のために、こんな時間まで会社にいるハメになる。 ここのところ、毎日こんな調子だ。 この精密な仕事のおかげで、誰が喜ぶというのか。 手抜きによって生まれる尊さもあると、日本社会はもっと学んでくれ。 地に足ついたおおらかな対応をお願いしますよ。 と言いたくなるが、これはこういう仕事で、こういう仕事にカネを払う誰かがいて、この仕事で今俺はメシを食っている。 疑問を投げるなら、この仕事を淡々と進めている自分自身の立場をまず問うべきだろう。 こんな時間から電車に乗って家に帰って、夕飯を作って食べれば、何をする時間も体力もありはしない。 しかし身重の妻と、胎内の我が子のためと思って、俺は夕飯を作る。 ちなみに今日は生姜たっぷりの鮭汁を作ろうと思う。 二人には、ありうる限り最高に元気で健康でいて欲しいと思う。 言ってるそばから、妻のほうは俺より帰りが遅い。 心配だ。 俺の元気を分けられる事なら分けてあげたいと思う。 そうやってまた、俺は自分のための時間と労力を削る事になる。 いったい俺は何をしようとして生きているのか。 それでいいんだと、すべてのJ-POPの歌詞は言っている。 大切な人を大切にする、それだけでいいんです、と。 本当に大事な事は君がいる事だから、それ以外はけっこうどうでもいいんです、と。 実際、俺の好きなように生きていても、妻が苦しんでいるなら、俺は幸福でいられる自信がない。 こんな夜は、美しい音楽を聞きたい。 俺も美しい何かを作り出そうと思いたい。 目下のところ、俺の見える範囲でもっとも美しいものは、妻とのこの生活だ。 どうか、元気で幸せでいてくれよ。 美味しいご飯つくって、できるケアならなんでもするから。 健康でいい子産んで、いい日をいくつも過ごせるといい。 今日という日にできることを、せめてとにかくしよう。
妊娠後期に入った妊婦は、一般女性の約3倍の鉄分を必要とする。 保健所のようなところの「母親学級」で妻がもらってきたパンフレットには、鉄分豊富な食材の例が載っている。 今夜はひじきの炒め煮。 人参は細く切って炒める。 水で戻したひじきと大豆の水煮、鰹のだし汁を入れる。 油揚げも買おうと思ってたけど忘れた。 いつもの調味料。 砂糖、塩、酒、みりん、醤油。 塩が載ってないレシピが多いが、少しの塩を入れる事で味が尖る。 ような気がする。 「パパママ学級」でパートナーシップについて講義した女性(4人の子持ち)は、父親の協力の重要さを散々説いた後で、「男の人はすごいと思うんです」と持ち上げた。 「母は9ヶ月間かけて母になるけど、男の人は実感もないままある日突然父になるんですから」。 男なんていつもだいたいそんなものだ。 おまけみたいなもので、本当の実感に触れる機会からはいつも除外されている。 鮭を焼く。 いつもの小松菜。 あさりとわかめの味噌汁。 妻は向こうの座卓で家計簿をつけている。 「風邪の匂いがする」 妻は俺よりも、俺の体調に敏感だ。 俺よりも俺に詳しい誰かがいる事。 結婚と家族のメリットはこんなところにあるような気がする。
今日は親子丼。 昨日の残りのカボチャ。 小松菜のおひたし。 ワカメと豆腐の味噌汁。 ついでに昨日の洗い物も残っているから、まずはこれを洗ってから。 スポンジ、泡、蛇口。 これが少し負担。 洗い物はその日に済ませておきたいものだ。 いざ料理の前に洗い物をするのは気が削がれる。 しかし昨日は妻が自分から言い出して、鍋などを洗ってくれたのだから、むしろ感謝だけが正当な感情だろう。 小松菜を電子レンジで2分。 この方法を教えてくれたのは妻。 というより、妻の友人からのまた聞き。 もはやお浸しのためにお湯を沸かしていた俺ではない。 妻はすぐそこで洗濯物をたたんでいる。 疲れ切っていて、眠たげ。 少しいらだたしげに、言葉をかわす。 水。 砂糖。 酒。 みりん。 醤油。 タマネギ。 小ぶりに切ったムネ肉。 軽くといた卵。 味と煮え具合を確かめる。 俺と妻は、今のところ敬意を失わず、和やかにやっている。 今の俺にわかるコツを書いておく。 和やかでいられるコツを。 いつか忘れてしまった時のために書いておく。 自分のために何をしてくれるかではなく、相手のために何をできるかを考えることだ。 相手を喜ばすために、何ができるかを。 ずいぶんJFKじみているとはいえ、それが本当な気がする。
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