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俺にとってのお気に入り(The One)を公開していくブログです。最近は目にしたものをどんどん書いていく形になっています。いっぱい書くからみんな読んでね。


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『聖☆おにいさん』の空気

JUGEMテーマ:漫画/アニメ
 

このマンガ、今の学生とかフリーターの生活気分を絶妙に描いてると思う。
もてあますほどではないが、そこそこの金銭的余裕があり、その日その日で何かに夢中になっては、いつのまにか次の何かに移ろっている。
四六時中誰かと一緒にいるから、緩衝材としてのギャグは欠かせないし、時を共有し続けるうちにお互いの行動パターンをどんどん掌握していく。
つまり、若いんだろうとも思う。



俺は中学時代の友人2人(KくんとMくん。共にフリーター)とツルむことが多い。
おとといも3人で吉祥寺に出かけた。
俺が小学生のときから使っているノースフェイスのリュックがあるのだが、これがさすがにボロボロすぎて可哀想なことになってきた。
それでかばんを買いたいんだよねー、ということをしゃべっていたら、Kくんが「俺も小さいショルダーバッグみたいの欲しいと思ってたから、一緒に行こうか」という流れで出かけることに。
翌日の12時にKくんの家に迎えに行くという約束で、俺がおきたのが12時半。
しかし慌てないのである。
なぜなら、12時の時点で俺が来なければ、不審に思ったKくんから確認の電話があるはずなのである。
それが来ていないということは、つまり彼も寝ているということになる。
このあたりは、もう10年来の付き合いである俺たちの間では考えなくてもすぐわかる。
着替えて飯を食って、1時に電話をかけてみるが出ない。
一度しっかりと寝てしまうと、14時間ぐらいはちょっとやそっとじゃ起きないのがKくんの厄介なところなのだ。
そこで家に行ってしまうことにする。


彼は4階建ての実家の3階を一人で独占して生活している。
もともと事務所だったので入りやすい1階から「おじゃましまーす」と声をかけて3階まで行ってみると、案の定しっかりと寝ている。
「何やってんねん」と起こして、ちゃんと覚醒するまで待ってから、今日の予定を相談する。
相談する、といっても、どこに行くかを相談するわけではない。
行くかどうかを相談するのである。
起きたばかりのKくんはまず間違いなく「今日は行かなくてよくね?」と言うのだ。
しかし一日を大切に過ごしたいと形だけでも思っている俺としては、今日のバイト前までの時間にこの用事を済ませてしまいたい。
で、押しつ押されつしたあとに、この日は俺の勝ちで出かけることになった。
だいたい、勝率6割5分といったところである。
俺が負けると、ゲームをやるか、新しい音楽でもダウンロードしながら聞いたり、ダウンロードしたアニメやテレビ番組を見たり、なんともインドアな時間つぶしをしてしまうことになる。
これはこれでちっとも嫌いじゃないのだが、夜寝るときにその日の行動を思い出すと、あーあ時間を無駄しちゃったなぁと思うから、その意味では好きじゃない。
今の音楽知識やオタク系の趣味なんかは、もともとはこのKくんとの時間つぶし的遊びの中から生まれてきたものだろう。
ちなみに、今は「デモンズ・ゲート」というゲームをやっていて、その前はポケモンだったり、「キルミンずぅ」だったり、ずいぶん早くOwl Cityを発見したり、とにかくそういう感じの生活である。


で、いつものパターンで俺が運転する自転車のケツにKくんが乗り、駅に向かった。
彼の移動は原チャリが基本であり、自転車をこぐのはめんどくさいと言って好まない。
前日にKくんとMが電話で話していたところ、Mが「また電話するわ」と言って切ったのに未だに着信がない、という話を聞きながら駅に向かう。
そうしたら、ちょうど駅の入り口のところでKくんのアイフォンにMから着信があった。
やっと来たんだな、と思って何気なく前方を見ると、駅から出てくるMの姿が。
「Mみたいなやつがあそこにいるけど」とKくんに教えると、Kくんは「え、ウソ?! ちょっとお前そこで止まれ」と電話に向かって叫んだ。
案の定、Mはケータイを耳にあてたまま立ち止まってキョロキョロしている。
おそらく、バイト先の会議の帰りか、彼女の家からの帰りだろう。
電車から降りたところで、昨日からほったらかしてるKくんへの電話を、家まで歩く間にしてしまおうかと思って電話をかけた、というところだろうと推測する。
こちらに気づいたMが「何してんの?」と聞くので、Kくんが「ちょっとバッグ買いに吉祥寺行こうかな、と思って」と答えたら、Mは「よし、じゃあ行こうか」クルっと回れ右で、結局3人で出かけることに。
Mの顔が眠気と疲れに浸っているようには見えないので、昨日の夜のバイトから朝の会議まで通しでやってきた線は消えるなぁ、と俺は考え、そうすると川崎の彼女の家に泊まったからKくんに電話するのがめんどくさくなった線かなぁ、それだと時間的なつじつまもだいたい合うかなぁ、と俺は推測しているが、特に口に出すわけではない。
この3人がそろうと、だいたいKくんとMが騒いで、俺が笑っているというのがパターンである。
地元って怖いですねー、と3人で言い合うが、しかしここまでタイミングよくぶつかるもんだろうか。
縁というものの不思議である。


3人で吉祥寺をフラつく。
パルコなどいろいろ見たが、最終的にはロフトの吉田カバンの品揃えがよかったので、ここで選んだ。
俺はブチャラティみたいなでっかいチャックが個性的な黒のリュック。
Kくんはいつも茶色主体の服なので、赤系の皮でできた小さめのショルダーバッグ。
とちゅうの店で、なぜかMも2000円の茶色のシンプルなリュックを買った。
買ったばかりのバッグを早くも身に着けて、3人で歩く。
いつもの街、いつもの3人、新しいバッグ。
どうしても一緒にいたい、って強く思うわけじゃない。
心から分かり合えたって感じた友人は別にいるし、こいつの人生に積極的に参加したいって思う友人も別にいる。
今は3人とも何もしてないからいつも一緒にいるけど、忙しくなるようなことになれば、会わないなりに違和感もなくやっていくんだろうと思う。
でも、時間や距離を遠く隔てたところまで行ったときに、故郷という言葉と共に思い出す人は、家族と、こいつらなのだろう。
一緒に何をしたかなんて思い出せないんだろうし、どんな言葉を交わしたのかも覚えちゃいないに決まってる。
でも最近の面白い話を持ち出すKくんがいて、それに当意即妙なツッコミで切り返すMがいて、それを見て笑ってる俺がいて、この3人の空気だけは、心のどこかに残るんだろうな。


この日、夜の12時にバイトを終えた俺は、このカバンをバイト先に忘れて帰ってきてしまった。
地元に帰ってから、Kくんの家に行き、バイクを借りて取りに行った。
戻ってきてそのまま彼の家にあがり、「ゲームセンターCX」で有野課長が難関ゲームに挑戦するところを見ていたら、二人とも「デモンズ・ゲート」がやりたくなってしまった。
近頃調子の悪い、最初期型のPS3をなんとか立ち上げて、熱狂しながらボスを二匹倒したら、夜が明けていた。
その間ずっと、Mは隣室で眠りこけていた。
新しい3つのバッグを適当に放り置いて、俺とKくんがあーだこーだと騒ぐ隣の部屋で、Mがやっている途中で眠ってしまったらしいアイフォンのゲームの音が鳴り続けていた。


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posted by kach 20:11comments(0)trackbacks(0)





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