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俺にとってのお気に入り(The One)を公開していくブログです。最近は目にしたものをどんどん書いていく形になっています。いっぱい書くからみんな読んでね。


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8 Years

JUGEMテーマ:ラグビー

The Victory of Allblacks

 

ワールドカップが終わって、トップリーグが始まりましたね。



ワールドカップは予想通り、期待通りのオールブラックスの優勝。
明らかに、明らかに実力が飛びぬけていたこのチームが優勝できなかったとしたら、驚きを通り越して違和感すら抱いていだだろうと思う。

他のチームも、戦前の評価に比較して、ずいぶんよく戦ったものだと思う。
ベスト8に残ったチームたちは、どれもそれに値する素晴らしいゲームを見せてくれた。
残らなかったチームも、スコットランド、サモア、トンガあたりは、ラグビーの真髄を表現するようなファイティングスピリットと訓練の成果を見せてくれたと思う。
惜しむらくもトンガは、カナダ戦の取りこぼしさえなければ決勝トーナメントに進めていた。
結果的に残ったフランスがあれだけの成績を残したのだから、トンガはこの大会で評価を大いに上げたと言っていいだろう。


一方で、評価を下げたのはもちろんジャパンである。
初戦での戦いぶりはフランスにまったくラクをさせない、「ブレイブブロッサムズ」の呼称にふさわしいものだった。
しかし第2戦以降は、現地実況が「ブレイブ」の単語を口にできるような内容ではなかった。
ニュージーランド戦が悪かったとは言わない。
しかしあの試合でメンバーを落としたことは、その後の試合の結果、もしくはせめて内容が伴って初めて意味をなすことだろう。
あとの2試合に焦点を絞るどころか、どんどん調子を落としていくジャパンを見るのは辛かった。


世界中で多くの人が驚いた、今大会の躍進といえばウェールズ。
日程しだいではサモアに敗れていたのではないかと思えるところから一転、アイルランド戦では久しぶりに躍動するレッドドラゴンを見た。
ウォーバートン、ハーフペニーはもとから評価を得ていたからともかく、プリーストランドやノースなど、若くして一線級の実力を備えた選手がゴロゴロ出てきたのには驚いた。
トゥシ・ピシがサモアにいなかったことで辛うじて生き残ったと思われたチームが、プリーストランドさえいれば決勝に進んでいただろうと思わせるところまで進化したのだから、本当に驚異的である。


そのウェールズを下したフランスは、良くも悪くもさすがフランスという出来。
ジャパンに追いつかれかけ、予選プールではなんだか気が入らない様子で2敗しながらも、ノックアウトトーナメントに入ったとたんに完全に一つにまとまった。
デュソトワール、ボネール、アリノルドキの第三列に代表される、無尽蔵にリサイクルされるディフェンスライン。
アイルランド戦におけるウェールズもそうであったが、攻撃における閃きや揺さぶりではなく、ただ愚直なタックルを限りなく決め続けることによって手繰り寄せた勝利だった。
準決勝の最後の数分、ウェールズのアタックがもはやリスクを負わないことを見抜いたフランスはブレイクダウンで絡むことを放棄してただひたすらディフェンスラインを整えてタックルしつづけた。
意志の統一と徹底、そしてそれを実現するスキルとフィットネス。
本当に練り上げられた「強い」チームを、俺はそこに見た。
いつでも好きなときにこの実力を引き出せるわけではない、というところもまたフランスの魅力であろう。
そしてその集中力は、決勝でも発揮された。
デュソトワールキャプテンがIRBの年間最優秀選手に選ばれたことに、文句のつけようもない。


フランスを下して優勝したオールブラックスにとっても、この大会中の道のりは決して平坦なものではなかった。
何よりも思いがけなかった試練は、もちろんダニエル・カーターの負傷。
グレアム・ヘンリーは素晴らしいチームを作り上げた。
ヘンリーが監督を辞めることが今日のニュースでアナウンスされたが、史上最強と呼ばれるこのオールブラックスは、間違いなく8年間の強化の果てにたどり着いたものだった。
2004年のイングランド、その翌年のライオンズを蹴散らしてからずっと、常にチームの中心として揺るがなかったのはカーターとマコウだ。(怪我やヨーロッパ移籍による一時的な離脱はあったが)
層の厚い今大会のオールブラックスにあって、替えがきかないのは7番と10番だけだと言われていた。
その一翼が、折れた。
それでもまぁ、結果的にはそれでも優勝できるほどオールブラックスは強くて層が厚かったのだが、このプレッシャーを乗り越えたのは、チームとしてやはり偉大である。
一方で、百里の道の九十里のところにて負傷離脱したカーター本人の気持ちは、俺にはとても想像できない。
「夜も眠れなかった」という言葉を受け止めるだけだ。
表彰式の中継において、スーツ姿でメダルを受け取る彼の姿が映ったときには、少し涙が出そうになってしまった。
これほど輝かしい彼の経歴に欠けているワールドカップの栄光を手にするチャンスが、もう一度あるかどうか、年齢的に微妙なところではある。


オーストラリアと南アフリカは共に、トライネイションズで見せたとおりの実力、という印象。
準々決勝の直接対決では、内容で圧倒していた南アフリカが敗れた。
ひとえに、ポーコックの戦功と言えるだろう。
23歳にして、すさまじい獅子奮迅ぶりである。
同じ歳ごろだったときのマコウやバーガーの活躍を思い出させる。
一方で、スターを気取っていたクエイド・クーパーは凋落の憂き目を見た、というところだろうか。
もともと、試合中に相手の顔を小突いてみたり、展開がラクになると軽いプレーをしてみたりする彼を見ていた俺としては、特に驚くことでもなかったが。
試合中にラグビーのこと以外を考えているような選手が、本当の一流になれるわけはない。
彼が本当のトップレベルの選手になれるかどうか、これからが正念場というところだろう。
もっと若いのに集中力も謙虚さも持っているオコナーは、欠点が無さすぎて面白くない、とも思うのだが…。


今大会では、コーチの手腕によってチームはここまで変わるのか、ということにも驚かされた。
オールブラックスのグレアム・ヘンリーはもちろん、目立ったのはワラビーズのロビー・ディーンズとウェールズのウォーレン・ガットランドである。
共にチームの不振を乗り越えて、ワールドカップの本番で準決勝まで進むという成果をもたらした。
何はともあれ、とにかく「結果」を残すという仕事人ぶりのチームづくりに惚れ惚れしてしまった。
しかも、どちらも主力が次の大会でもまだまだ元気いっぱいな若いチームである。
うーむ、俺もこんな立派な仕事をできるような男になりたいものだ。
そして、この3人はすべてニュージーランド人。
ラグビー王国の懐の深さにため息をついてしまう。
ジャパンのニュージーランド人コーチは結果を残せなかったが…、まぁコーチとしてはまだまだこれからの年齢だからね、うん。
次こそ、良い仕事をしてもらいたいものです。



この大会を最後に、おそらく国際舞台では二度と見ることのないだろう選手たちもいる。
その中から、思い入れのあるところをピックアップすると、まずはアルゼンチンのマリオ・レデスマ。
俺が初めて見たワールドカップ、2003年大会の開幕戦は開催国オーストラリアとアルゼンチンの試合だった。
それ以来、アルゼンチン代表といえば、『ニューシネマパラダイス』のアルフレドのように愛嬌のある、あのフッカーを見るのが楽しみだった。
38歳まで現役の代表選手、4度のワールドカップ出場は偉大な選手の証明である。
最後になったオールブラックス戦での涙にはもらい泣きしました。


アイルランドのブライアン・オドリスコル。
こちらも2003年大会のころから「世界最高のセンター」と呼ばれていた。
キャプテンとして参加した2009年ライオンズの南アフリカ遠征では、スプリングボクスとの初戦15分ほどで無念の負傷離脱したことをよく覚えている。
俺の知っているアイルランド代表には、常に彼がいた。

アイルランドといえばもう一人、ローナン・オガーラも今大会が最後になるだろう。
彼のように、足に乗せるようなスクリューキックを蹴る選手も、このごろは少なくなった。
えてしてスタンドオフはそうであるが、現役の終盤に差し掛かってから、練達のスキルでチームを導くその姿はまさしく職人だった。


ウェールズのシェーン・ウィリアムス。
「小さな巨人」とは珍しくもない愛称だが、彼にはぴったりだった。
とんでもないキレあじのステップで切り裂いたかと思うと、ウラに出てからのランニングは瞬間的に足が長くなったかのように滑らかに加速して伸びた。
イングランドを相手にまわすと特に闘志あふれる働きぶりで、小さくてもフィジカルなマッチアップで負けるわけではないということを示した。
一時期、ニコ動で彼の動画が小さな人気を得て、日本のその筋の人に知名度が上がったこともあった。

ウェールズでもう一人、スティーブン・ジョーンズ。
彼は現役続行にまだまだ意欲的なようだが、ワールドカップではおそらく見納めになるだろう。
2003年のイングランド戦での感動の逆転トライは忘れられない。(負けたけど)
ポールに垂直に助走をとる独特のプレースキックは、彼だけのものだった。
2008年のグランドスラムの立役者は、献身的なフォワードの先頭に立ったマーティン・ウィリアムスと、ウェールズ独特のフラットラインを自在にさばいたスティーブン・ジョーンズだったと思う。


他にはスコットランドのパターソン、イングランドのウィルキンソン、ボクスのバッキース・ボタ、マットフィールド、スミット、ワラビーズのシャープ、ヴィッカーマン、オールブラックスでは日本に来るブラッド・ソーン、ムリアイナあたりも最後の大会になるだろう。
みんな、俺が2003年から見てきた選手たちだ。
ボクスのボタ・マットフィールドの最強コンビが見られなくなるのは本当にさびしい。
サイモン・ショー(38)はまだ次の大会に出てくるのではないか、と疑わせるほどの不死身ぶりだが…
さて彼はいったい何度復活したのでしょうね。


その分野におけるどの本を最初に読んだかによって最初の視点がだいぶ決定されるように、俺のラグビーへの視点を作ったのは、今大会が最後になるような選手たちだった。
つまり、2003年の大会でこれからの代表を担うと期待されていたような選手たちだ。
マコウやカーター、ボタやマットフィールド、オドリスコルやオコネル、ウィルキンソン、アルノルドキ、ヤシュヴィリなどなど。
この大会にはもう出てこなかった選手も多い。(特にワラビーズ)
俺の年齢も、当時のアンダーエイジ世代から、もはや若手・中堅世代になった。
モルガン・パラ、イズラエル・ダグ、デイヴィッド・ポーコックなど、年下の選手ももはや代表に欠かせない選手になっている。
俺もいよいよ、「仕事」をしなければならないと思う。




さて、先週末には、日本でもトップリーグが始まった。
開幕節から、リコー対サニックスの試合を見たが、トップリーグのレベルもずいぶん上がったという印象を得た。
プロ化の結果としてのトップリーグが始まったのが2003年のこと。
先ほどから何度も出てくる2003年というのは、ワールドカップがあり、トップリーグも開幕し、何より俺が高校に入学してラグビー部に入った年なのである。
それから8年、試行錯誤してきたレギュレーションなどもだいぶ固まってきたかな、という中で、実力も上がっていると思う。

リコーとサニックスの試合は、前半にリコーが20点差以上をつけたのだけど、後半のサニックスの奮闘がよかった。
一つとして負けていい試合などないこと、勝つためには一つとして無駄にしていいプレーなどないこと、それが相互のチームと選手に浸透し、一瞬のせめぎ合いに全身で飛び込む戦いがそこにあった。
逆に言えば、気を抜けばやられる戦いがあった。
後半のサニックスはリコーのゆるいプレーを常に見逃さなかった。
これだけの集中力が求められるような試合を、全節で戦いつづければ間違いなく鍛えられるだろう。
それが、日本代表の強化にも直接つながる。
そういうラグビーに対する姿勢、つまり「プロフェッショナル」であることを、この8年でトップリーグが獲得したのかもしれない。
そこには間違いなく、海外から日本に渡ってきた、世界のトップレベルの選手たちの貢献があるだろう。
後半の途中から出場した、ジェイムズ・ハスケルは誰にも明らかな形でそれを示した。
新加入だろうと日本語がわからなかろうと、フィールドの上でやることは一つ、「ラグビー」である、と。
相手が走ってくればタックルする、ボールがそこにあれば飛び込む、ラックがあれば押し越える。
そのために、ここにいるのだと。


うーむ、久しぶりにトップリーグを見に行くかね。
8年後には、日本でワールドカップが開催される。





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posted by kach 17:42comments(0)trackbacks(0)





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