This Is The One! - innocent -

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My Morning Jacket 2012-03-29 @ SHIBUYA-AX

マイ・モーニング・ジャケット
Pヴァイン・レコード

JUGEMテーマ:音楽
 

SHIBUYA-AXでMy Morning Jacketのライヴを見た。
名古屋公演が中止になったので不安に思っていたけども、ヴォーカルの調子も問題ないようで安心した。
全体の感想をざっくり言ってしまえば、「きっとすごいだろうと思っていたけど、思っていたよりも、すごかった」。
ただ、それゆえの限界も感じたのだけど。


予定よりも10分ほど遅れてバンドはステージに登場したとき、フロントマンはサンプラー(っていうの?あれ)を首から提げて、なにやらSFじみた格好がキマっていた。
そのいでたちに象徴されるように、音を電気で増幅して歪ませて効果をかけて重ねまくるっていう手法が、まずはこのバンドの主な武器。
プロレスラーみたいなドラマーがたたき出すド迫力ドラムに乗っかって、ギュインギュインに攻めてくるわけです。
もう爆音、爆音。
とにかくでかい音を鳴らしたいっていうのはバンドを始める一つの初期衝動なんだろうと思うけど、このバンドはいろんなところに、そういう「初期」への忠実さを感じさせる。
あれだけのジャムバンドっぽさを持っていながらも、ヴァースとコーラスの構成や、3分から5分の尺という、ポップソングの形式をほとんど壊さないところとか。
ライヴで"Move on Up"とかを普通にカヴァーしちゃうところとか。(今回も日本人ホーン部隊がいたから、やるかと思った)

今やバンドとしては完全にそれを会得していて、数多のアマチュアバンドたちが近づけない境地に達していると思う。
だからこそ、限界を感じる。
もはや極めた、と。


バンドを始めるような若いときに抱く理想や衝動って、歳を重ねればどうしても幼稚に感じられる。
あれだけの知性とセンスをもった人たちだから、それを推敲しながらこれだけのバンドをつくってこれたけど、あれだけの知性とセンスをもった人たちだから、遠からずそれには飽きるんじゃないか。
「このバンドの主な“武器”」という言葉を上で使ったけれど、歌詞の世界に比べて、音はあまりにも攻撃的だ。
爆音のハードロックの精神性は、攻撃性や支配欲にもとづいている部分があると思う。
攻撃性や支配欲を、他者とのコミュニケーションの俎上にのせるには、それなりの様式を伴う必要がある。
このバンドが彼らなりの音の様式を持っているかといえば、そうは思えないのだ。
わりとシンプルに歌を聞かせるようなときであっても。
すごかったけど、何か新しくて素晴らしいものに出会ったという感覚はなかった。


このバンドはライヴ音源に対してかなり寛容な考え方を持っていて、録音も公開もほとんど制限しない。
実際、ナマで見る彼らは、ライヴ音源で聞くよりも格段に迫力があった。
ネット経由の情報には絶対に負けないライヴを常にしているに違いない。
ただ、ロックバンドの定型としては図抜けた実力者ではあるけども、かなり極めてしまった感がぬぐえない。
俺にとって今回のライヴは期待していたよりもずっとすごかったけど、ロックにもう一度目覚めるということはなかった。
むしろロックの攻撃性になんの魅力も感じなかったことで、かつての自分との距離を知った気がした。



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