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19世紀アメリカの文体とおしゃべり

JUGEMテーマ:読書

 

 

特に系統だった読書をしなくなって久しいが、単にキリッとまとまった短編小説が読みたくて、ビアスとホーソーンを借りてきた。

(あと、ローソンという作家も借りてきたが、これはオーストラリアの作家で、図書館で見つけるまでは知らなかった。)

 

 

アメリカ人というのは現実主義者と言われる事があるけれども、むしろ大いに迷信深いところがある。

たぶん現実主義者なのかもしれないが、あまり科学主義者ではない。

謎の新大陸に分け入って住み込み、そこに生きる原住民の世界観もまた謎に満ちている中で、自分たちの歴史や世界観を一から作っていくというのは、とてつもない負担のかかることなのだろうと俺は想像する。

 

 

ビアスとホーソーンの短編は、語る力の強さが、俺の他の読書と比べると抜きん出ている。

マーク・トウェインという人だけが、あのような力強い語りの技術を持っていたわけではないと教えてくれる。

19世紀のアメリカに生きていた人たちの、あれが文体であり話法なのだ。

書かれなかった言葉たち。

その土地を生きた無数の人々が互いに相手に向けて発し合った、相手に感銘を与えてやろうというおしゃべりたち。

笑わせたり、驚かせたり、深くうなずかせたり。

そういう無数のおしゃべりがあり、この力強い語りの文体がある。

 

 

現代アメリカにおいては、そういう語りの力は文学の中よりも、むしろ学問的読み物の中にこそ生きているような気がする。

(かつてジョン・アーヴィングの短編や『ムーン・パレス』を呼んだ時、俺は何を感じればいいのかわからなかった。ずいぶん昔の事だが。)

もちろん、スポーツニュースのキャスター同士の掛け合いや大統領選を見ていると、人々のおしゃべりのパワーは今でも生きていると感じられるし。

 

 

 

 

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posted by kach 19:18comments(0)trackbacks(0)





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