This Is The One! - innocent -俺にとってのお気に入り(The One)を公開していくブログです。最近は目にしたものをどんどん書いていく形になっています。いっぱい書くからみんな読んでね。
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JUGEMテーマ:映画 昨日は久しぶりに映画サークルの撮影に参加した。 参加した、といっても周辺で遊んでいただけではあるが。 ここのところ吉祥寺より都心に近づくことがあまりなかったので、東京タワーまで行くのはそれだけで楽しい。 大江戸線のあの居心地の悪さ。 一般的な地下鉄よりも天井も幅も狭い気がする。 かつて何かの絵本で見たロボットの国の駅の風景を思い出す。 精神的、あるいは肉体的に参ってる状態であの路線に乗るのはキツイだろうと想像する。 俺だったらすぐに風邪ひくと思う。 この人間を圧迫する未来都市を思わせるような路線だが、それでもたまに乗るぶんにはいろんな意味で東京っぽい気がして好き。 自動券売機が毎回「領収書が必要な方は…」と大音量でしゃべるのは、日本語に不慣れな者をいたずらに困惑させるだけだろうと思うが、それも東京らしさか。 大門駅には本当に大門があるのだなぁ、ということに感心しながらその増上寺で撮影する。 撮影の合間に、新潮の「小説家52人の2009年日記リレー」を後輩に借りて読ませてもらう。 大江健三郎、平野啓一郎、川上未映子などチラチラと見ながら、作家にも様々な生活があることを確認していく。 2人の後輩とそれぞれに思い入れのある作家について言及していくのだが、これがなかなか新しい感覚であった。 思えば、小説などの本について、誰かとこういう風に時勢に乗った流れの中で思いを交換することなど、今までなかった。 ポップミュージックや映画については、いつでもそうしていたものだが。 そもそも、俺はあまり新刊を読まない。 こういうふうに、本を「遊ぶ」ことができるようになるというのも悪くないという気がした。 こんなコミュニケーションで仲良くなれるなら、すてきだ。 人生を「遊べ」ないやつはシケたやつだ、というのが俺の意見でもあるのだし。 かくいう俺は、近ごろめっきりシケている。 その横で、腰をすえて撮影に取り組んでいる、さらに歳の離れた後輩たちを見る。 このサークルのいわゆる「現役」サークル員というやつだ。 初めての8mmカメラを「本当にこれで撮れているのか」と疑いながら撮っている姿は、かつての俺とも重なるものだ。 しかし一方で、俺たちはこんなにリラックスした空気で撮影していただろうか、という疑問も生まれる。 俺は息がつまるほどに気をはっていたような記憶があるが、その記憶もあまりアテになるものでもない。 監督の地道な絵コンテやロケハンに裏打ちされた上での、リラックスムードなのかもしれないし、単に俺が傍観者の立場で完全に気を抜いているからそう見えるだけなのかもしれない。 もっと単純に、彼らは本当に仲がいいのだ、という見方もあるが、そういうものではないだろうと打ち消す。 俺のときにも、撮影以外ではリラックスしていたと思う。 しかしいつまでたっても、自分以外の撮影に参加するのが最も楽しいのは変わらない。 それに、この後輩たちとは俺もリラックスしてすごせる。 今日は、俺の苦手な後輩が来ていなかったことに少し安心している。 なぜ彼のことを苦手なのだろうかと、ときどき考える。 物事を単純に割り切って、わかった気になったような態度を見せられるところが、ウマが合わないのだろうと思う。 俺は彼のそんな態度を、官僚的な態度とよく表現している。 そうであれば、物事に対して様々な講釈を垂れてはいつまでたっても煮え切らないように見える我々の態度は、政治家的とでも呼べるだろうか。 彼を苦手なことは仕方がないのだが、俺はそういうことが顔に出てしまうので、彼がいるとどうにも居心地が悪くなる。 顔に出さないように気をつけなきゃ、と思いながら、顔に出てるなぁということに気づいては、隠さなきゃと慣れない笑顔でお茶を濁す。 未成熟な人間である。 恋愛感情を隠すほうは、それなりの自信があるのだが。 東京タワーに向かう。 歩いてみると、見えているよりも近い。 ここを訪れるのは二度目だが、中に入ったことはない。 この場所にいる人間は、なぜだかみんな田舎もんに見える。 カメラを据えて止まっている我々は何に見えるのだろうか。 そのまま映画サークルに見えるのだろうと思う。 ノッポンというかわいくも気持ち悪くも笑えもしないキャラクターを見て、特に感想もない。 それよりも、チラホラ見かける修学旅行生が印象を残す。 俺たちとは別種の時間の流れの中で、彼らはどんなドラマを演じているのだろうか。 東京タワーにほど近い交差点に佇む、黒く異様な建築のビルがあるが、あれが俺はとても好きだ。 目にするのはこれで2回目だが、これもどこかの絵本で見かけたような懐かしい気持ちになる。 今回、初めて中を覗いて見て、その思いをいっそう深くする。 柔らかい光とカーヴで演出される空間は、帰っていく未来というものを想像させる。 東京タワーのそびえる丘のふもとにある公園へと撮影隊は移動する。 都会らしく洗練されたブランコとアスレチック遊具がある。 「ここで子供たちがお弁当を食べるので、犬を連れて入らないでください」という看板の意味がとらえられずにキョロキョロするが、隣接する保育園を見て納得した。 こちらも洗練されたデザインの、居心地のよさそうな保育園である。 この保育園を一目で気に入るのは、かつて名古屋の祖母の家に帰省した折、よく買い物をしに行ったYYYというコンプレックスビルを思い出させるからだろう。 この保育園の子供たちがここでお弁当を食べるらしいので、糞を残されると困るというのが、看板の意味するところらしい。 この公園のアスレチック遊具の筒型の滑り台が、すばらしく滑りがなめらかで、筒のクネクネとあいまってなかなかのスリルを演出する。 小学校低学年以下と思しき3人の女の子と遊具を半分ずつ分け合って、後輩とともに滑り台を堪能する。 後ろ仰向け滑りは、特にスリリングである。 逆走して上ることの難易度が非常に高くて、結局俺は成功せずじまいだったが、とても楽しんだ。 逆走への度重なるアタックがたたって、帰り際に気づいてみればジーンズの尻が見事に裂けているのには閉口したが。 かつて「トリビアの泉」で、どのメーカーのジーンズが最も耐久度が高いか、という実験をしていて、リーバイスが数トンの圧力に耐えていた記憶があるが、俺の所有する中で最もオシャレなジーンズはリーバイスに遠く及ばなかったらしい。 仕方がないので、これからはすでに膝がビリビリのリーバイス一本でしのがなければならない。 などと好き勝手に遊んでいる間に、撮影は滞りなく進んだのかどうかは知らないが、今日の予定を消化し終えたらしい。 これから東京タワーに上ろうかと話し合っているが、残念なことに俺のバイトの時間が近づいている。 またも東京タワーには足を踏み入れずじまいということになる。 あと30分ばかりいても間に合う時間ではあったが、東京タワーが駅と逆方向であること、それに俺の苦手な後輩が合流するらしいことを聞き合わせて、ここで俺は別れて帰ることにした。 大門駅から一つ歩いて、赤羽橋駅付近である。 浅草と浅草橋があまり関係ないように、赤羽と赤羽橋もあまり関係ない気がする。 新しく女の人が入ったバイトをこなして、家に帰る。 さっさと寝ればいいものを、映画など見て時間をつぶす。 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうな私の12ヶ月』。 どうしたって前作のほうが面白いが、これはこれで楽しめる。 コリン・ファレルみたいな英語をしゃべりたい。 ヒュー・グラントみたいなトークをいつでも引き出せる準備をしておきたい。 "Everlasting Love"をカラオケで歌えるようになりたい。 映画と関係ないけど、安全地帯の新曲もカラオケで歌いたい。 映画ひとつで、希望はいくつもわいてくるものである。
JUGEMテーマ:スポーツ 今月からバイト先の店長が辞めてしまったので、次の料理人(板前らしい)が来月に入ってくるまで、俺がメインに厨房をやっている。 まだ2ヶ月しか勤務してないのに… そのせいで休みがカレンダーの赤い日だけ。 今月は日曜日と11日が休み、というサラリーマン以上の出勤率になっている。 勤務時間は長くないし、内容も楽チンだし、毎日やってると逆に苦にならないから別にいいんだけど。 で、貴重な週末の一日だったのだが、ほぼサッカーとラグビーを見て費やした。 土曜日の深夜に、プレミアリーグでは上位争いも絡んだ伝統のマージーサイドダービー、そしてラグビーはシックスネイションズが開幕である。 まずはサッカーのプレミアリーグ。 リヴァプール対エヴァートンは、期待通りの盛り上がりで、非常に激しい肉弾戦となった。 キルギアコスの一発退場はちょっとかわいそうにも思えたが、それを生かしきれなかったエヴァートンに悔しい思いがつのる。 フェライニがいないと中盤の厚みがなぁ… ドノヴァン、ピナールの両サイドは、相変わらず鋭いテクニックでエキサイティングだけど、最後の決め手に欠けた。 獅子奮迅のカイトに決められてからは、リヴァプールの集中力もグッと上がってしまった。 なんだかんだでリヴァプールは4位まで持ち直してきたし、またこのトップ4でも面白くないので、トッテナム、アストンヴィラには頑張ってもらいたいものである。(シティは別に頑張らなくてもよろしい) そのスパーズとヴィラの4位争い直接対決だが、こちらはホームのトッテナムが終始有利に展開しながら得点できなかった。 ベントリーはやけにノリノリだし、モドリッチは相変わらず色っぽかったけど、なかなか良い形でデフォーに持たせられなかった。 どちらかのサイドから、クラウチからデフォーへの完璧な形を一度でも作れたら、それだけでいいんだけど。 結局、引き分けという、リヴァプールを最も喜ばせる形になってしまった。 しかし今回は出番がなかったけど、グジョンセンが入ったことでパブリュチェンコがいっそう追いやられていく。 半年だけでもアーセナルがパブリュチェンコ取ればよかったのになぁ。 ロビー・キーンのセルティック行きの話が出る前に。 翌日曜日、アーセナルはチェルシーとの大一番。 ついさっきまで見てたけど、まぁこの試合に関しては特に言うこともない。 チェルシー強いね、アーセナル必死にならないね、っていう目新しくもない感想のみ。 今日も良くないほうだったベントナーのおこちゃまプレーぶりは見るに忍びない。 良いほうのベントナーは近頃とんと見ないけど、こういう試合で頑張れる選手だったら信頼度もまた違うというものだ。 あの状況から雰囲気を一気に変えられるような選手になってもらいたいものである。 とにかく、マージーサイドの両チームのような闘志がアーセナルから感じられなかったのが残念。 来年は思い切ってフェルメーレンにキャプテンを任せて、精神的に頼りになる中盤のプレーヤーをもう一人獲得して、セスクの負担を軽減してあげたい。 さて、お楽しみのシックスネイションズである。 久しぶりに熱いラグビーで興奮してぇーー!!と思ったけど、うーん、どうでしょう。 スコットランドに一縷の光明を見た、という程度でしょうか。 イングランドとウェールズの対戦は、盛り上がるための周辺情報には事欠かなかったものの、それに反してまったく地味な内容だった。 トゥイッケナム百周年とそれに合わせた特別ジャージ、ぴったり五分の対戦成績、名物コメンテーターの追悼などなど。 マーティン・ジョンソンにとっては結果が何よりも喜ばしいだろうけど、積極的な仕掛けが両チームともに見出せない内容には、一ファンとしてがっかりであります。 トンプソンの完全復活、というかむしろ一回り大きくなった姿が嬉しかったこと、あとはマーティン・ウィリアムズの飽くなきハードワークに頭が下がる思いだったこと、印象に残ったのはそのぐらいかな。 百周年イベントの空気を凍りつかせるような、容赦ないウェルシュ魂の反逆的な攻撃性を見せてもらいたかった。 ウェールズの代表チームがそこにモチベーションをもっていけない、というのは一つの大きな問題だろう、と思う。 シックスネイションズでラグビーの魅力を最も効果的に教えてくれたのは、スコットランドだろう。 特に前半、自陣からでもキックの選択肢を封印して繰り出した、劣勢を切り開くためのチャレンジにはマレーフィールドのファンたちも満足したはず。 あとは、ゴール前まで迫った数度の機会に、3点でなくて7点を取ることができていれば、ホームでの番狂わせも不可能ではなかったと思う。 リードを許した展開で後半に入ってしまっては、アリノルドキを先頭にしたフランスフォワードの頑丈な壁を崩すのは難しい。 好調なチームを相手にした劣勢でこそ華やかに燃え上がるフレンチフレアを見たいから、これからのアイルランド、イングランド、ウェールズには積極的な展開を期待したい。 アイルランド対イタリアと、日本選手権の各ゲームは見ていない。 アイルランドは、BBCの記事をざっと見るかぎり、あまり満足のいく内容ではなかったようだ。 どうも盛り上がりに乏しいこのところのラグビー界を活気づけるためにも、奮起を期待する。 マージーサイドで繰り広げられたような、勝利への執念がほとばしるプレーが見たい。
JUGEMテーマ:読書 いやー、面白かった。 サスペンスとしての面白さよりは、SF、哲学、文学、といった硬派の楽しみだな。 『水死』とは違う形で、一つの小説でこんなにできることがあるのだ、ということを教えてくれる。 しかし俺が書いたのかと思うほど、俺の大切なテーマたちと一致している。 しまいにはBruce Springsteenまで登場する始末で、こういう奇跡的な出会いというのは、意外にも往々にしてありうることなのだ。 オバマが大統領選を戦っているときに、「私はBruce Springsteenになれないから大統領になるのだ」ということを言っていた。 もちろん誇張された表現ではあるだろうが、Bossと呼ばれる彼が、望む形であれ望まない形であれ、アメリカという国を最も象徴的に表現している数少ない人物の一人だということは、間違いないだろう。 そのオバマも世界からの期待に反して、アフガニスタンへの派兵増加を決めた。 この小説に予言されたように「第二のヴェトナム」となってしまうのだろうか。 あらゆる方面からのオバマへの期待はあまりにも大きかったが、そうもいかないだろうとは思う。 世界はどこへすすんでいくのだろうな。 やっぱりハイテク産業と情報産業と宇宙産業だよね。 Born in the U.S.A. Bruce Springsteen (1984) Born down in a dead man's town 死んだような人間ばかりの町に生まれて The first kick I took was when I hit the ground 立ち上がるとすぐに蹴りをとばした You end up like a dog that's been beat too much お前は殴られまくった犬みたいになっちまって Till you spend half your life just covering up 取り繕うために人生の半分を費やしつづけていくだろう (Chorus) Born in the U.S.A. アメリカに生まれて I was born in the U.S.A. 俺はアメリカに生まれて I was born in the U.S.A. 俺はアメリカに生まれて Born in the U.S.A. アメリカに生まれて Got in a little hometown jam 故郷の揉め事にまきこまれて So they put a rifle in my hand 俺はライフルを握らされた Sent me off to a foreign land 異国の地に送り出されて To go and kill the yellow man 黄色い人間どもを殺すはめになった (Chorus) Come back home to the refinery 帰還して 故郷の工場へと足をはこんだ Hiring man said "Son if it was up to me" 人事担当は「俺にその権限があればいいんだが」と言い Went down to see my V.A. man 退役軍人庁の担当者に会いに行くと He said "Son, don't you understand" 「小僧、わからんのかね」と言われた I had a brother at Khe Sahn 俺には兄弟がいた Fighting off the Viet Cong ケサンでヴェトコンと戦い They're still there, he's all gone ヤツが逝っちまったあとも やつらはそこにいる He had a woman he loved in Saigon サイゴンにはヤツの愛した女がいた I got a picture of him in her arms now 彼女の腕に抱かれたヤツの写真を 俺は持ってる Down in the shadow of the penitentiary 刑務所の影の中 Out by the gas fires of the refinery 工場の炎のすぐ外のところ I'm ten years burning down the road 俺は10年間を 身を削りながらやってきた Nowhere to run ain't got nowhere to go 逃げる場所もなく 行くあてもなく Born in the U.S.A. アメリカに生まれて I was born in the U.S.A. 俺はアメリカに生まれて Born in the U.S.A. アメリカに生まれて I'm a long gone Daddy in the U.S.A. 俺はアメリカのよれよれのジジイだ Born in the U.S.A. アメリカに生まれて Born in the U.S.A. アメリカに生まれて Born in the U.S.A. アメリカに生まれて I'm a cool rocking Daddy in the U.S.A. 俺はアメリカのカチカチに冷え固まったジジイだ
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