This Is The One! - innocent -俺にとってのお気に入り(The One)を公開していくブログです。最近は目にしたものをどんどん書いていく形になっています。いっぱい書くからみんな読んでね。
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わたしは夢の中に生きている 9歳からこのかた、ずっとこの夢を見ていた そんな夢を叶えた今日を、わたしは生きている 13歳の夏祭りに見た、あの浴衣の帯たち 生きる理由など、問うまでもなかった あのクラスメイトたちを前にして、欲しすぎて体が凍りついた メスよ! 花よ! 乙女よ! あなたの中に死にたい! 壊しておくれわたしを! 歩み寄って、胸を、うでを、心をひらいておくれ! 傷つける痛みを知った16歳のわたし 欲しがるだけでは満たされないと知った 愛すること、簡単ではなかった 結婚したのは29歳のわたし 夢を叶えることを、ずっと仕事にしてきた 叶えた夢の中に生きるわたしの次の仕事は、夢を守ること 慣れない仕事だ けれどそこまで含めて、ずっと見ていた夢だ おかしなものだ、人生とは、愛とは、夢とは わたしをどこかへ運びさる
社会現象というものに参加したのはずいぶんと久しぶりの事ではなかったか。 つまり、誰の目にもそれと見て明らかである、そこに参加している自分自身にとっても明らかなほどである、明らかな社会現象というものに。 帰りの電車、歩きながらすれ違う人々、あまりにもたくさんの人々が同じ事についてしゃべっているものだから、実際には半分以下の人数なのだろうけれど、まるでこの世の中のすべての人たちが同じことについてしゃべっているかのように錯覚してしまう。
夜の10時に、パジャマのような姿で近所の公園に行くと、同じように導かれるように集まってきた人が6人いた。 寝る前のひとときに散歩に出てきたような男女二人連れ。 これからゲームでもして夜を過ごしそうな、フリーターや学生風の若者二人連れ。 仕事帰りと一目で分かる、スーツ姿の男は公園の前の道の角でスマホを見つめて立ち尽くしている。 なんとなく目的もなさそうにゆっくりと歩いている男が一人。 そして、俺は自転車に乗って、歩くほどの低速でフラフラと公園の中を徘徊している。
皆が一様に、この公園のどこにも無いが、それであると同時に、この公園に来なければ見られないものを見ている。 昨日触れてみてでの感触だが、何らかのシステムやあらかじめ与えられた指示によって、同じ場所にいる人たちに対してある程度同じものが同じタイミングで出現するように調整されているらしい。
今回の事態において何よりも重要な要素は、これだけ多くの人々が同時にこの出来事に参加したという事だ。 少ない人数や、狭いコミュニティにおいては、同じような事はこれまでも起きてきたし、いつでも起こりえた。 これほどの規模、割合の人々が参加したという事が何よりも重要だ。 それが意味するのは、こういう現象が人々に知られたという事だ。 そして、それがすべてだ。 一度起こった変化は、元には戻らない。 それが望ましいことかどうかなんて関係ない。 ただ、変わっていくのだ。
変化の後に生きる人々にとって、変化の前の生活はどうだったのか、前の人々の心はどうだったのか、前の人々はどんなふうに生きていたのかを知る事は、ひどく困難なものになる。 自分から知ろうとしない限り、そんな事は一生考えずに知らないまま生きていく人のほうが多いだろう。
SNSが登場する前の世界はどうだったのか、スマホが当たり前になる前は、インターネットの以前は、パソコンの以前は。 エアロスミスとRun-DMCとMTVという悪魔的な組み合わせが生まれていなかったら、シルヴィア・ロビンソンがストリートのバカ騒ぎを使って一儲けすることを思いつかなかったとしたら、どうなっていただろうか。 エルヴィス・プレスリーより前、あるいはレコードが無かった頃、生活のどこに音楽の居場所はあったのだろうか。 郵便の無い頃に遠方の友人という存在はありえたのか、海の向こうの出来事をご近所中の全員が知っているなんて、新聞が無かった頃には誰も想像もしなかったいう事について、思いを馳せる事はあるだろうか。
人々が、ここにいながらにして、ここに無いものを見て、しかし同時に同じものを見てもいる。 位置情報と拡張現実がもたらす新たな体験と日常生活は、当たり前のものとなるだろう。 ポケモンはそのきっかけに過ぎない。 そして、上に挙げたすべての出来事も、出来事を取り巻く他のあらゆる準備や高まりきった機会や可能性に対しての、時を得たきっかけにすぎなかったように、そのきっかけがあらゆるものを大きく変える。 これから、ウェアラブル端末やキャプチャ技術によって、ポケモン世界のような平行世界と肉体世界の相互の情報転換とシンクロニシティはより高まっていくだろう。 ブロックチェーン技術やビッグデータ解析は、脳内にとどまり続けていた人間の思考の典拠する先を、大きく広げていき、思考は一人のものではなくなっていくだろう。
そういう、なんとなく見えている未来が、今すでに始まっていることを人々が知る夜。 そして、知ることによって始まる夜。 昨日は、そういう夜だったのである。
JUGEMテーマ:映画
「If you're not scary, what kind of a monster are you?」 (もしあなたが怖がらせる存在でないというのなら、あなたはいったいどんなモンスターなんでしょう?)
モンスターズ・ユニヴァーシティの「怖がらせ学部」の学部長は、新入生達の初めての授業において、こう言葉をかけた。 初歩的な論理の命題だ。 AをAたらしめる条件Bを備えていない時、それはAではない。
俺は、幸せでない事に耐えられない。 息を詰めたように自分を殺して生活していると、何かが間違っていると感じる。 俺は人生に意味や成果を求める事をやめているが、それならばいったいこの人生は、命とは何だろうか、何のために生まれたのだろうかと問いかけてしまうのなら、こう答える事にしている。 楽しむために生まれた。 人生とは、命とは、楽しむものだ。
「If that is not fun, what kind of a life is that?」
日々の生活の中で、何かが間違っている、何かに不満だと感じるとき、俺の心にはこの問いが浮かび上がる。 楽しくない生活をつづけるのなら、どちらかが間違っている。 人生とは楽しむものだ、という俺の条件付けが間違っているのか、楽しいものでなくなってしまった俺の人生が間違っているのか。
帝京大学ラグビー部の岩出監督は、試合前の選手達に声をかける時、何よりも「楽しめ」と言う。 心理学の専門家である監督は、もっとも高いパフォーマンスを引き出す心理状態がどのようなものかを知っている。
今年1月の大学選手権決勝で、7連覇をかけた帝京大学は東海大学を相手に苦しみ、前半を5-5のタイスコアで終えた。 7連覇という記録は、大学生活は4年間しかなのだから当然、先輩から後輩へと受け継がれてきたものだ。 先輩達がつくってきた記録を作るのも、壊すのも、今年のピッチに立つ選手達にゆだねられた。 控え室に戻ってきた選手達には監督がかけた言葉は、「お前達、勝負にこだわりすぎだ」だった。 決勝を、7連覇と言う前人未到の記録へのこの挑戦を、「楽しめ」と伝えたのだ。 人生は、一度きり。 後にも先にもないこの一瞬を、このためにすべてをかけてきたからこそ、この大切な一瞬を、「楽しめ」と。
「If that is not fun, what kind of a life is that?」
俺は迷うとき、一番楽しそうな事をしようと思う。 自分が思い描ける中で、自分にできそうだと感じる中で、自分がもっともワクワクする事を。 それは日々、変わっていく。 「変わらない事があるとすれば、俺が俺である事だ」 と、ジン・フリークス風のことをつぶやいてみようとしたが、それもやはり変わるな、と思い直す。 俺は自分の同一性に、あまり期待をかけていない。
夏だ! と、ふと見れば7月 夏だ! ステーキハウスでのランチ チキンにかかったサルサソース すっぱさ、からさ、あつさ 忘れていたなにかを思い出しかけてるような 夏だ! 海が、山が見えてくる 夏だ! 知らないものを見たくてたまらなかった あのあつい日々 こだまする無数の呼び声につつまれて 走りたくて、走りたくて 身動きとれないほどだった あれから何を見ただろう あれからどこへ来ただろう 今のおれが見るのは時計とカレンダーぐらい 1人でなくなったおれは これからどうして動くだろう
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